以前の住まいが手狭になってきたことと、子どもがいたことから、そろそろ自分たちの家を持ちたいと考え始めたのがきっかけです。その時点では、マンションにするか一戸建てにするかで迷っていましたが、夫婦ともに「家を建てるなら注文住宅で」という想いが一致していました。自分たちが思い描く理想の暮らしを実現するために、叶えたいこだわりがたくさんあったからです。

私がInstagramを見ていた時に、偶然「屋上のある家」を紹介する広告を見かけたんです。「これは素敵だな」と直感的に惹かれ、実際にモデルハウスへ見学に伺ったのが最初のきっかけでした。決め手は、担当してくださった営業さんの存在が大きかったですね。フィーリングが合い、信頼してお任せできると感じました。もし担当の方との相性が良くなかったら、他の住宅会社を選んでいたかもしれません。

モデルハウスで見た吹き抜けのある開放的な空間に感動し、「家を建てるなら絶対に吹き抜けにしたい」と心に決めていました。それから、パントリーも必須の要望でしたね。特に、玄関から帰宅してすぐに荷物を置けるよう、キッチン側と玄関側の両方から出入りできる回遊動線にはこだわりました。また、ダウンフロアも、私たちの叶えたいことの一つだったんです。

あとは、あまりありきたりではない、個性のある家にしたかったという想いはありましたね。それから、私もお酒を飲みますし、妻の父や隣に住む兄など、親戚もお酒好きが多いんです。皆が集まった時にゆっくりくつろいでもらえる空間が欲しくて、バーのように腰掛けられるキッチンカウンターを設けることを提案しました。これは私のこだわった点と言えるかもしれません。

まず、冷房の効きが良く、部屋がすぐに涼しくなります。そして、外の音が本当に聞こえないくらい静かですね。もともと静かな環境ではありますが、例えば外が土砂降りの雨でも室内にいると気づかないことがあり、玄関を出て「こんなに降っていたのか」と驚くことがよくあります。

もちろん費用は大切ですが、これから長く住み続ける大切な我が家なので、できる限り妥協せず、納得のいく家づくりを追求することが大切だと思います。「こんなことできるかな？」と思うことでも、まずはすべて設計士さんに伝えて相談してみるべきです。毎日を過ごす場所だからこそ、「ああすれば良かった」という後悔が残ると、家そのものを心から楽しめなくなってしまうかもしれません。後悔のないように、ご自身の「やりたいこと」をしっかりと伝えることが何よりも重要だと感じます。