GX ZEH(新ZEH)

地球温暖化対策とエネルギー価格の高騰を背景に、住宅の省エネ化は国策として加速し、基準も年々厳格化しています。省エネ住宅の代表「ZEH（ゼロ・エネルギー・ハウス）」は、GX（グリーントランスフォーメーション）の考え方を取り入れた新基準へとアップデートされ、「GX ZEH（新ZEH）」として2027年4月から適用開始となります。
現行ZEHの枠組みを発展させ、断熱等性能等級6や、高度エネルギーマネジメントなどを前提に、より高性能な住まいを目指します。

そもそも、ZEHやGXとは？

ＺＥＨ（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）とは

『ＺＥＨ（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）』とは、「省エネ」と「創エネ」の効果を組み合わせて「住まいの年間一次エネルギー消費量」を正味（ネット）でゼロ以下にする住宅のことです。

※一次エネルギー消費とは、発電のために必要な、石油や石炭、天然ガスなどの化学燃料や水力、太陽熱など、自然界に存在しているままのエネルギー源のことです。一次エネルギーを加工してつくられる電気やガスなどは二次エネルギーと言われます。つまり、家庭で消費するエアコンや給湯、証明などの二次エネルギー消費量を減らすことで、そのエネルギーを作る一次エネルギーを減らす事に繋がります。

ZEHについて詳しくはこちら

GX志向型住宅とは

GX（グリーントランスフォーメーション）とは、化石燃料中心の経済・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換し、エネルギー安全保障・経済成長・排出削減を同時に実現するための国家的な取り組みです。

GX志向型住宅は、GXの考え方を取り入れた次世代型の住まいであり、ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）を大きく上回る性能を有する住宅です。
具体的には、断熱等性能等級6以上に適合し、再エネを除く一次エネルギー消費量を35％以上削減するとともに、再エネ導入とHEMS等による高度なエネルギーマネジメントを前提とします。

「GX ZEH」と「ZEH」の性能比較

ZEHの「断熱性能」は断熱等級5、「一次エネルギー消費量」は20％以上削減が要件でした。
GX ZEHでは「断熱性能」は断熱等級6、「一次エネルギー消費量等級」は35％以上削減となります。この数値は、2025年度から施行されたGX志向型住宅の断熱性能・一次エネルギー消費量と同レベルです。

	ZEH (現行)	GX ZEH (新ZEH)	GX ZEH+ (新ZEH+)	GX志向住宅
断熱性能等級（UA値）	断熱等級5 (U_A値=0.6)	断熱等級6 (U_A値=0.46)	断熱等級6 (U_A値=0.46)	断熱等級6 (U_A値=0.46)
一次エネルギー消費量等級 (BEI)	等級6 (20%以上)	等級6 (35%以上)	等級6 (35%以上)	等級6 (35%以上)
太陽光発電設備搭載	必須（100%以上）	必須（100%以上）	必須（115%以上）	必須（100%以上）
蓄電池	不問	必須	必須	不問
HEMS （高度エネルギーマネジメント）	不問	必須	必須	必須

※建築地を「6地域（省エネ地域区分）」として比較しています。

「GX ZEH」の施行スケジュール

新ZEHは、2027年度から新規認証が始まる予定です。なお、現行のZEHは2027年度内に、新規認証が停止されます。
建築が2027年度以前であった住宅の改修では、現行ZEHでの認証取得も可能となる予定です。
また、新ZEHは2027年度以降に建築される住宅を対象としており、現行制度でZEH認証を受けた建築物は、今後も定義の継続利用が可能です。

ヤマト住建ではZEHを上回る、
GX ZEH基準の住まいを
ご提案しています。

ヤマト住建のGX ZEH基準の住まいで生まれるメリット

GX ZEHのメリット1
家計に優しい

家庭の消費エネルギー収支がゼロ！だから、家庭の光熱費ももちろんゼロ！高気密・高断熱住宅のエネージュなら、さらに＋αの収入が期待できます。
GX ZEHのメリット2
健康改善効果

高断熱住宅に住まうことで、ぜんそくや手足の冷え、アトピー性皮膚炎などの健康改善に繋がるということがわかっています。
GX ZEHのメリット3
環境に優しい

住まいの消費エネルギーを削減し、太陽光発電などの自然エネルギーを利用することでCo2の削減や、温暖化防止、環境破壊などの地球環境に貢献します。
GX ZEHのメリット4
将来の資産価値

10年後20年後の将来に必要な住まいの条件を満たした住宅です。国は現在、築後20年でほぼ無価値になる戸建て住宅の査定方法の改定を進めており、買い替え・売却時に築年数ではなく、「質の高さ」が取引価格に反映されるよう評価の仕組みを見直す意向です。
GX ZEHのメリット5
防災・減災性能

万一の災害や停電時も安心。さらに蓄電池の設置により、夜間なども比較的長時間、電気の使用が可能になります
※消費電力合計265Wの場合、約15時間使用可能（当社指定機器の場合）