一次エネルギー消費量等級
一次エネルギー消費量等級は、住宅が1年間に消費するエネルギー量をもとに、省エネ性能を数値化して「等級」で評価する制度です。
2025年度の制度改正では、これまで最高だった等級6(ZEH水準)を超える高性能住宅を評価するため、等級7・等級8が新設される予定です
(※令和7年12月1日施行:国土交通省資料より)

一次エネルギー消費量とは?
一次エネルギーとは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料や、水力・太陽光など、自然界に存在する“加工前”のエネルギー源を指します。これらを加工してつくられる電気やガスは「二次エネルギー」と呼ばれます。
住宅で使用するエアコン・給湯・照明などの効率を高めることで、結果として一次エネルギーの消費削減につながります。
建築物では、冷暖房・換気・給湯・照明などの設備が使用するエネルギー量を、一次エネルギーに換算して算出した値を「一次エネルギー消費量」と呼びます。
一次エネルギー消費量等級の考え方(BEIとは)
一次エネルギー消費量等級は、住宅の省エネ性能を【BEI(建物エネルギー指数)】で評価します。
BEIが小さいほど、省エネ性能が高い住宅であると評価され、等級も上位になります。
設計一次エネルギー消費量
建築物の設計から想定される使用エネルギー量です。空調や換気、照明、給湯設備などから算出します。
基準一次エネルギー消費量
地域や建物用途、室使用条件などによって定められる基準値です。
一次エネルギー消費量等級の区分(住宅)
一次エネルギー消費量等級は、BEIの値によって区分されます。
BEIの数値が小さいほど、エネルギー効率が高いと評価され、より高い等級に分類されます。
一次エネルギー消費量等級
| 削減率 | BEI | 再生可能エネルギー | |
|---|---|---|---|
| 等級4 (2025年4月義務化) |
0%以上 | 1.0以下 | 含む |
| 等級5 | 10%以上 | 0.9以下 | 含む |
| 等級6 (ZEH水準) |
20%以上 | 0.8以下 | 除く |
| 等級7 (2025年12月1日施工) |
30%以上 | 0.7以下 | 除く |
| 等級8 (2025年12月1日施工) |
35%以上 | 0.65以下 | 除く |
※6地域の場合



